PMDD(月経前不快気分障害)の症状・原因・改善方法とPMSとの違い

生理前には、いつも情緒不安定になってしまうという人や、ひどくイライラしてしまって家族や友人に暴言を吐いてしまうという人は、もしかするとPMDD(月経前不快気分障害)かもしれません。

今回は、あまり知られていないPMDD(月経前不快気分障害)について原因から改善方法まで解説していきたいと思います。

PMDD(月経前不快気分障害)とは?PMSとは違うの?

生理前になるとイライラしてしまったり、下腹部や乳房に痛みを感じるといった症状が出ることがあります。
こういった生理の10日ほど前から起こる様々の症状をPMS(月経前症候群)と呼びます。

PMSででる症状は人によって違い、上で挙げた例以外にも様々な症状があります。
月経のある女性の半数以上がPMSの症状に悩まされていると言われています。

PMDD(月経前不快気分障害)とは、PMSの症状の中でも精神的症状が特に重症となり日常生活に支障をきたすレベルになってしまうものです。

単純にPMSの症状がひどくなったものというわけではなく、イライラや情緒不安定といった精神的な症状だけが重症となり、うつ病のような状態に一時的になってしまいます

PMSという言葉は知らなくても、生理前に様々な不調が起こることは一般的に知られるようになってきましたが、PMDDについては日本ではまだほとんど知られていないので、うつ病と勘違いしてしまうことも多いようです。

PMDD(月経前不快気分障害)の症状とは?

PMDDの症状は、PMSと同じように月経の周期に合わせて症状が出ます
生理前の1〜2週間前から症状が出始め、生理が始まると症状は収まります。

PMDDの症状とは、精神的な症状が中心で、人によって急に攻撃的な性格になってしまったり、ひどく気分が落ち込んでしまいうつ病のような状態になってしまう人もいます。

PMDDになると、自分で自分をコントロールできないことに強い不安感を覚えるようになり、抑うつ状態になりやすくなってしまいます。
その結果、自殺願望や自傷行為を引き起こしてしまうこともあります。

PMDD(月経前不快気分障害)の原因とは?

PMDDになるメカニズムや原因は、今のところはっきりとは分かっていません。
ただし、女性ホルモンの乱れが関係しているのではないかと言われています。

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる2つのホルモンがあります。
このうち「プロゲステロン」がPMDDに関わっていると言われています。

プロゲステロンは、黄体ホルモンとも呼ばれており、排卵直後に卵巣で作られるホルモンの1つです。
プロゲステロンは、排卵後に妊娠しやすいように子宮内を整える役割があります。

妊娠や出産に欠かせないホルモンであるプロゲステロンですが、プロゲステロンが分泌される黄体期にPMSやPMDDの症状が出るので、プロゲステロンがなんらかの関係があるのではないかと言われています。

プロゲステロンはインスリンの働きを抑制してしまうので、黄体期に入ると血糖値が上がりやすくなります。
しかし、血糖値が高い状態が続くと、大量のインスリンが分泌されて、今度は血糖値が急激に下がってしまいます。

低血糖な状態になると、血糖値を上げようとアドレナリンなどのホルモンが分泌されて、興奮状態や攻撃的な性格になってしまう可能性があります。

また、プロゲステロンの働きかけで幸せホルモンとも呼ばれている「セロトニン」の分泌を減少させることがあります。
セロトニンが減少してしまうと、精神状態が不安定になり、抑うつ状態を引き起こしてしまいます。

PMDDでは、PMSよりもセロトニンの減少が大きいために精神的症状が重症化しているのではないかと言われています。

PMDDは改善できる?その方法とは?

PMDDは薬で症状を改善することが可能です。
セロトニンの分泌を促す薬や、女性ホルモンのバランスを整える薬をPMDDの症状が出る黄体期にかけて服薬することで、症状を改善することができます。

ただし、薬で完全に症状が治るというわけではありません
他の精神疾患でも言えることですが、薬で症状を抑えることはできても根本的に解決するためにはカウンセリングなどの精神療法も合わせて行うと良いでしょう。

PMDDでは、精神的症状によって人間関係に大きな影響を与えてしまうケースも多いです。
そのため、PMDDになってしまうと対人関係を恐れて、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう人が大半です。

カウンセリングを受けることで、自分に対して否定的になってしまうことを改善していき、PMDDの症状を悪化することを防ぐことができます。

一人で悩む前にまずは病院へ

PMDDは薬で症状を改善することができる病気の1つです。
もし、PMDDの症状で悩んでいるなら、まずは産婦人科や心療内科を受診してみてください。

PMDDは、日本ではまだ広く認識されていない疾患の1つなので、家族や友人に相談しにくいと思います。
しかし、一人で悩みを抱え込んでしまうことが、よりPMDDの症状を悪化させてしまうこともあるので、症状が辛いのであれば、早めに病院に相談してみてください。


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