メガビタミン理論に効果はある?ビタミンC大量摂取が身体に良いと言われる理由

ビタミンCの存在が知られていなかった大航海時代。
長い航海の間のビタミンC欠乏により壊血病にかかる船員が多く、原因がわからないだけに非常に恐れられていました。

このことからも、ビタミンCの重要性はわかりますね。

「風邪を引きかけたら多めにビタミンCを摂取する」という人も多いのではないでしょうか。

この根拠となっているのが、メガビタミン理論です。

さて、いったいどのようなものでしょうか。

メガビタミン理論とはどんなもの?

メガビタミン理論を提唱したのはアメリカのライナス・ポーリング博士で、1970年代に「ビタミンCとがん治療」のテーマで研究を始めました。

人間などの霊長類、そして一部のネズミは、自らの体内で「ビタミンC」を合成することはできません。

つまり、人間は外からビタミンCを積極的に取り入れなければならない、というのがポーリング博士の主張です。

そして、治療や予防のために大量のビタミンを投与するという栄養療法が、メガビタミン療法なのです。

ビタミンCを大量摂取することにより得られる効果とは?

ビタミンCを大量に摂取した場合、多すぎる分はただ単に排出されているわけではありません。

たとえばビタミンC1000mgを食後にすぐ摂取すると、胃で少量、そして小腸で500mg前後、吸収されます。
そして胃や小腸で吸収されなかったビタミンCの400mgから500mgは大腸に。

ビタミンCというのは大腸で発がん物質などの有害物質の生成も抑えますので、大腸がんやその他の大腸の病気を防いでくれるのです。

また乳酸菌などの良い菌を増殖させて、悪い菌を抑えてくれます。

ポーリング博士が唱えている「ビタミンC」の大量摂取は、風邪の予防効果と治療面についてある程度の効果が期待できるという結果が出ているんです。

詳しいビタミンCの効果についてはこちら>>

メガビタミン理論に反対の声もあり!その理由は?

ポーリング博士の理論、主張は画期的で一般大衆からは広く受け入れられていたのですが、医学会や栄養学会、そして製薬メーカーなどからは度重なる抵抗を受けてきました。

多量に摂取しても尿中に排出されるだけだろう」というのが医学会、栄養学会、製薬メーカーからの反論になります。

メガビタミンの有効性については、試験管内実験、そして動物実験で一定の可能性が推測されたのは事実ですが、信ぴょう性が高い臨床試験でその有効性を示すことができませんでした。
極端なビタミンの大量摂取の有効性は否定されて終結した、と言っても良いのではないでしょうか。

オレゴン州立大のライナス・ポーリング研究所の後継者が主張する摂取量は、最大でも1日500mgほどとしています。

ビタミンCの大量摂取には危険な副作用はありませんが、「緩下作用」が見られます。
「緩下作用」とは腸を刺激して緩やかに排便を促す作用です。

どのくらいの量で緩下症状が現れるかについては、個人によって異なります。

ただし、便秘の解消という観点から考えれば副作用として扱うべきではありませんが、「体内飽和量」というものがあり、大量な摂取は代謝の促進を引き起こしてしまうのです。

そうすると代謝が過剰になり、吸収率そのものも低下してしまって「慢性欠乏症」になる可能性もあります。
代謝が急すぎますので、普通の摂取量では適切な濃度を維持することができないかもしれません。

これでは健康的な状態とは言えないのではないかという理由から、大量摂取について疑問に感じる人もいます。

まとめ~結局のところビタミンCはどれくらい摂るのがいいの?筆者の考え~

これまで述べてきたように、ビタミンCは人間の体内で作ることができないために外から摂取する必要がありますが、その摂取のしかたには注意が必要です。

提唱者のボーリング博士は一日20gを摂取していたと言いますが、一般的に考えれば、厚生労働省の提唱する100mg以上というのがひとつの目安となるのではないでしょうか。

もちろんこれは絶対的な数字ではなく、個人によっても、その時々の状態によっても適正な摂取量は異なりますので、必要に応じて摂取量を増やすことは有効です。

手軽に取りやすいのは「L-アスコルビン酸」で、粉末と錠剤がありますが、錠剤は固形物にするための「賦形剤」が含まれているので、多量に摂取する場合は粉末状のほうが良いでしょう。

また、なるべく食事からの摂取も心がけたいものですね。


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