肺がんってどんなガン?特徴やステージ別症状、一般的な予後について

がんは様々な部位に発生するため、「胃がん」「肝臓がん」「喉頭がん」「乳がん」と、単純にがんと言っても種類があります。

日本人の死因として代表的なのが肺がんで、男女合わせて年間に6万人以上が亡くなっています。

肺がんとはいったいどのような経緯で発症するのか?

また肺がんの症状や経過を詳しく調べてみましょう。

肺がんの特徴

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肺がんは、気管や気管支、肺胞などの部位に発症するものです。

肺がんの特徴は、「慢性的な咳」です。

もしも「1か月以上咳が続く」また「血が混じった痰がでる」、気道から出血していることが原因で「咳に血が混じる」等の症状があります。

それ以外の肺がん症状

・声がかすれる
・息切れ
・発熱
・肺炎

肺がんが進行したことによる症状

・食欲不振
・体重が減少
・疲労感を感じる
・倦怠感

上記のような症状が出た場合、速やかに病院で検査を受ける必要があります。

肺がんの診断は、「CT検査」「胸部X線検査」等の画像診断で行います。

それ以外に「痰にがん細胞が含まれていないか」「PET検査」「気管支鏡」を使用して、期間や肺の内部を直接観察する方法もあります。

上記の検査で肺がんの疑いがあるとなった場合は、疑いがある腫瘍組織を採取して生検を行います。

生検によってがん細胞が発見されれば、肺がんという認定を受けることになりますね。

肺がんの原因は、8割以上が喫煙によるものです。

喫煙者は禁煙者と比較して、3~10倍も肺がんになるリスクが高まります。

肺がんはどのような経過をたどるのか

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がんができる場所によって進行具合やがんが転移する臓器などが変わってきます。

肺がんは「がん」の中でも悪性度が高いもので、年々死亡率が上昇しているのですが、もちろん病期により治療後の生存率が異なります。

また肺がんの種類やどのような治療を行ったかなども数値に大きく影響しますしね。

肺がんの中でも90%を占める「非小細胞肺がん」のステージごとの状態と5年生存率を見てみましょう。

①ステージ0(ゼロ)
がん細胞が粘膜内にとどまっていて、リンパ節に転移していません。

②ステージⅠ
がんの腫瘍が少し広がっているものの、筋肉の層まででとどまっていて、リンパ節には転移していない状態です。

ちなみに腫瘍が広がることを「浸潤」と呼びます。

5年生存率は、手術後70~80パーセント

③ステージⅡ
リンパ節に転移はしていませんが、筋肉の層を超えて少し浸潤が見られる状態です。
もしくはがんの腫瘍は浸潤していないものの、リンパ節に少し転移している状態までをステージⅡと呼びます。

5年生存率は、手術後50~60パーセント

④ステージⅢ
がんの腫瘍がリンパ節にまで浸潤している状態です。

5年生存率は、手術後30~40パーセント、放射線や化学療法後15~20パーセント

⑤ステージⅣ
「がん」が最初にできた部位を超え、離れた他の臓器にも転移をしている状態です。

多くの場合は手術ができないため、化学療法後で1年生存率が50~60パーセントです。

離れた他の臓器にも転移が認められる「ステージⅣ」は、手術を行うことが難しいことから「5年生存率」ではなく「1年生存率」で表されることがほとんどです。

さらに肺がんで一番問題視されているのは「転移」です。

肺は全身の臓器、そして血液で密接につながっていますので、肺がんは他のがんと
比較しても転移が多く
見られるのです。

各がんによって転移しやすい部位が違うのですが、肺がんが特に転移しやすい部位は

①「脳」
②「骨」
③「肝臓」

と、肺がんが進行とともにどのような経過をたどるかを見てきましたが、いかに転移する前にがんの進行を食い止めるかが重要であるかがわかりますね。

肺がんで闘病していた芸能人

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肺がんで闘病していた芸能人として記憶に新しいのは、ジョニー大倉さんではないでしょうか?

伝説のロックバンド「キャロル」の一員で、1970年代前半から大スターへ上り詰めた人物です。

ジョニー大倉さんは肺がんであると発覚したのは2013年で、発見当時は「余命2週間」という宣告を受けていました。

しかし大倉さんはその後2014年11月19日に亡くなるまで、肺がんと闘い続けたのです。

本人のコメントでは、「2週間で死ぬと言われた私が生きられるのは、3か月の時間を費やして、良い医者や良い薬に恵まれたからです。そして良い家族にも助けてもらいました。生きていることは素晴らしい。」と残されています。

肺がん治療で行う抗ガン治療は過酷なもので、1日12時間の点滴を5日間、これを1クールとして合計240時間にも及ぶ治療を受けていたのです。

抗がん剤の治療は副作用も強いので、本人の精神力が強くなくては継続することはできません。

ジョニー大倉さんの心の中には、「まだ死ぬわけにはいかない」という強い思いがあったのでしょう。

発見当時14~15個のがん細胞があり、大きさも最大15㎝になっていたのですが、治療の結果がん細胞は2㎝まで縮小したのです。

その結果ジョニー大倉さんは、2014年3月に退院して復活予告が発表されました。

しかし2014年8月に再発し帰らぬ人になったことは、新聞やテレビで大きく報道されました。

まとめ~初期で肺がんを見つけるためには~

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ジョニー大倉さんの事例でもわかるように、肺がんは末期になってから気が付くことが多い病です。

肺がんの初期症状は分かりづらい上に、早期発見が難しいがんです。

比較的早い段階で発見するためには、まずがん検診を定期的に受けることが重要です。

それ以外に「血の混じった痰」があるかどうか、痰を吐きだす時にチェックすることも大事です。

血の混じった痰とは、真っ赤に染まっている状態ではなく、うっすらと血が混じっている状態のことをいます。

血の混じった痰が出るのであれば、早めに病院に行って診断を受ける必要があります。

もちろん血が混じった痰がでるからといって、必ず肺がんであるというわけではありません。

他の要因が原因で痰に血が混じることもあります。

しかしどんな原因であれば、痰に血が混じるのは気になることでありますから、放置せずに早急に病院へ行きましょう。


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