大腸がんってどんなガン?特徴やステージ別症状、一般的な予後について

みなさんは、さまざまながんについて、耳にしたことがあるかと思いますが、その中でも大腸がんについてご存じでしょうか。
もちろん大腸に発生するがんですが、転移するリスクがとても高いがんとなっています。
今回は、そんな大腸がんの特徴や、生存率などについてみていきましょう。

大腸がんの特徴

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大腸がんは、「大腸粘膜」の細胞から発生して「腺腫」という良性腫瘍の一部ががん化して発生したり、正常粘膜から直接発生したりします。
「がん」の進行はゆっくりで、大腸がんは粘膜の表面から発生した後に大腸の壁に次第に深く侵入してきます。
進行するにつれてリンパ節や肝臓、肺などといった別の臓器に転移するのです。

大腸がんにかかる割合は、50歳代から増加し始めて高齢になるほど高くなります。

大腸がんの死亡率や罹患(りかん)率は、男性は女性のおよそ2倍で、罹患率を見ると1990年代前半までは増加して、その後は横ばいになっています。

また、大腸がんで亡くなる患者の割合は1990年代半ばまで増加して、その後は少しずつ減る傾向になっています。

男性、女性ともに罹患率は死亡率のおよそ2倍で、これは大腸がんの生存率が比較的高いということです。

またこの大腸がんは、直系の親族に同じ病気の人がいることがリスク要因となり、特に「家族性大腸腺腫症」「遺伝性非ポリポーシス性大腸がん」の家系は、大腸がんの明らかなリスク要因となっているのです。

そして生活習慣であれば、「過体重」「肥満」によって結腸がんのリスクが高くなるということが確実になっており、「飲酒」も大腸がんのリスクであることは明らかになっています。

では大腸がんの症状についてご紹介しましょう。

大腸がんの症状は大腸のどの部分に、そしてどの程度の「がん」ができるかにより異なります。

多い症状として

・血便
・下痢と便秘の繰り返し
・下血
・便が細い
・便が残る感覚
・お腹が張る
・腰痛や貧血
・原因が不明の体重減少

などがあります。

中でも「血便」の頻度が高くなり、ただ「痔」などの良性疾患であっても同じような症状になりますので、早めに「消化器科」「胃腸科」「肛門科」などの病院に行くことをおすすめします。

大腸がんはどのような経過をたどるのか

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大腸がんの治療方針を決める上で、「がん」がどれくらい進行しているのかを精密検査で調べて正しく把握するということがとても大切になります。

「がん」の進行度を把握するためのポイントは

・大腸の壁にどれだけ深く入り込んでいるか
・リンパ節へ転移しているか
・他の臓器に転移しているか

になります。

これらの3つの状態により進行度を表す「ステージ」が決定されます。

ステージは「ステージ0」から「ステージⅣ」までの5つの段階に分けられ、「ステージ0」に近ければ、まだあまり進行していない初期の大腸がんだと判断できます。

ではステージごとの症状についてご紹介しましょう。

・「ステージ0」
粘膜の中にとどまっています。

・「ステージⅠ」
筋肉の層までにとどまっている状態です。

・「ステージⅡ」
筋肉の層を越えて周囲に広がっている状態になります。

・「ステージⅢ」
この「ステージⅢ」は進行具合によって「ステージⅢa」「ステージⅢb」に分けられます。

「ステージⅢa」は、3個以下のリンパ節に転移している状態です。
「ステージⅢb」は、4個以上のリンパ節に転移している状態になります。

・「ステージⅣ」
肝臓や肺、そして腹膜などの離れた臓器に転移している状態です。

次にステージ別の生存率についてですが、、「がん」と診断された人のうち、5年後に生存している人の割合を「5年生存率」で表します。

実は「5年生存率」は大腸がんに限らず、がんの治療効果の目やすとして使用されています。

大腸がんの再発は、ほとんどの場合が手術から5年以内に起こり、「がん」と診断された日から5年後に生存していれば、「がん」は治療により治ったと考えられます。

ステージ別の5年生存率ですが

・「ステージ0」→94.0パーセント
・「ステージⅠ」→91.6パーセント
・「ステージⅡ」→84.8パーセント
・「ステージⅢa」→77.7パーセント
・「ステージⅢb」→60.0パーセント
・「ステージⅣ」→18.8パーセント

になります。

この「5年生存率」を見てみると、「ステージ0」「ステージⅠ」の早期の段階は、90パーセント以上の確率で治ります

また「大腸がん」と診断され、治療を進めていく上で気になるのが「転移」です。

大腸がんが転移しやすい臓器は「肝臓」「肺」「骨」「脳」で、血液の流れから、特に肝臓の転移が可能性は高いのですが、肝臓は病巣が小さい間は症状が出にくいという特徴があります。

進行するにつれて「黄疸」「食欲不振」「倦怠感」などが出てきて、「肺」に転移した場合は、胸水がたまることによって呼吸困難になったり、咳がしつこく続くことがあります。
さらに血が混ざった痰が出るという症状もみられます。

「脳」に転移した場合の症状は「頭痛」「吐き気」がみられます。

そして「骨」に転移した場合は病的骨折が代表的となっています。

また大腸がんが周囲の臓器に広がることにより、稀ですが「内腸瘻(ないちょうろう)」という、腸と臓器の間に異常な通り道ができることがあるのです。

このように他の臓器に転移が見られると、大腸がんの病期は「ステージⅣ」に分類されて、かなり進行している状態になります。

ですが転移先の腫瘍を切除することができるのであれば、治癒できる可能性が十分になあり、特に肝臓への転移は、腫瘍の大きさ、個数によらず、できる限り切除することが一般的となっています。

大腸がんで闘病していた芸能人

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数多くのドラマに出演していた女優の深浦加奈子さんが2008年に亡くなりました。

深浦さんは、実は大腸がんだけではなく、「肝臓がん」「胃がん」「縦隔がん」「肺がん」と全身に「がん」があり、リンパ液の流れでがん細胞がリンパ節にも転移していました。

抗がん剤治療は「髪の毛が抜ける」などの大きな副作用が伴いますので、抗がん剤治療を受けた結果、髪の毛が抜けたり貧血、めまいに襲われるなど少しずつ体に影響が出始めましたが、深浦さんはウィッグを付けて出演し、周囲には「がん」のことを一切明かさず、退院をしたその日に仕事に復帰するという、女優業に対しての熱い思いを持っていたということが分かります。

ところが「がん」はさらに転移しました。

放射線治療に挑んだ深浦さんは、副作用に苦しみながらも女優業を継続していました。

そして医師から「末期がん」と申告されました。
その時には「がん」は「肺」にも転移していて、咳がひどくなり、呼吸困難になり、しかも食事は流動食になって歩けないほどになってしまいました。

それでも深浦さんは「終末期治療」を拒否して舞台に立つことを選び、最後の舞台から半年後に病院で座ったまま亡くなられました。

まとめ~初期で大腸がんを見つけるためには~

大腸がんになる確率は、高齢になるほど高くなり、また家系によってもリスクが高くなることが分かりました。
大腸がんの初期から末期までの症状もご紹介しました。
症状的には、がんと疑いづらいことばかりです。
また経過もゆっくりなので、なかなか初期にがんを見つけれるのは難しい事かもしれません。
しかし、少しでも違和感や異常を感じたら、病院にいき、検査をうけましょう。


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